ニッタは1885(明治18)年創業、135年を超える歴史を持つ企業です。“そんなに長い間、生き残ってきた会社なら、このままの事業で、同じ製品を作り続けていても、ずっと安泰だよね、心配ないよね”。あなたはそう思いますか?
私たちは、そう考えていません。
なぜなら、ニッタは創業以来、社会の変化に応じて、つねに新しい技術や製品を生み出すことで、生き続けてきた企業だからです。
さらに近年、ものづくりのグローバル化が急進し、社会の変化はますます加速しています。これまでのやり方を続けるだけでは、いつか社会の変化のスピードに遅れを取ってしまうかもしれない。私たちはそんな危機感を強く持っています。
そこで、ニッタでは全社プロジェクトを立ち上げました。キーワードは「NI」(ニッタ イノベーション)。毎年、専任のチームを編成し、社会にある困りごとの解決を目指し、ニッタの持つ技術を活かして新しい技術や製品を生み出そうと取り組んでいます。
そして、イノベーション活動は、決してプロジェクトチームに配属されたメンバーだけのものではありません。社員一人ひとりが、それぞれの持ち場からイノベーションを起こす。そんな風土づくりを進めています。
そうした活動の一つが、新入社員研修の一環として行われる「NI研修」です。新入社員が、新事業・新製品のアイデアを生み出す手法を学んだうえで、実際に、新事業・新製品の立案にチャレンジ。最終的には社長や役員に対して、新規事業提案をプレゼンテーションします。
それは、“いかにも研修”という模擬的なものではありません。優れた提案であれば、新入社員のものであっても、実際に新製品開発へと進んでいく可能性があり、プレゼンをする方も受ける方も、真剣勝負。だからこそ、新入社員たちにとって、大きく成長する機会となるとともに、ニッタの社風を体感する機会ともなっています。