NITTA ニッタ株式会社採用情報サイト

ニッタをもっと知る 7つのポイント

  • 01 1年目の仲間たち
  • 02 ”幅広融合人材”になる
  • 03 チームでモノづくり
  • 04 グローバルに行こう
  • 05 女性の働きやすさは
  • 06 理系社員の将来とは
  • 07 めざせイノベーション

02 ”幅広融合人材”になる

ニッタは、人材育成と、そのための配属や異動について、変わらないひとつの考えを持っています。それは、より幅の広い知識を取得し、広い視野を持つ人材になってもらいたい、ということ。
ニッタは、時代の変化や社会の動きの中で生まれる“困りごと”を解決するために、常に新たなモノづくりに取り組み、それによって成長してきた会社。社員には、広い視野と、やわらかい思考や行動が求められるのです。
複数の広い分野の知識や経験を、やわらかい思考で融合させることでこそ、イノベーションは生まれやすいはず。ですからニッタでは、学生時代の専攻だけにはとらわれない配属をします。社員たちは幅広い知識や経験、視野を持つ人材に成長し、それらを融合させて、新しい何かを生み出していくのです。 ここでは、実際の社員の例をご紹介しましょう。

1.遺伝子研究から……

バックグラウンド 遺伝子

大学・大学院は農学系。果物の遺伝子を研究。梨の遺伝子を抽出し、組み換えをして、その遺伝子がどんな力を持っているのかを調べた。
「先生と相談をして、先輩から代々引き継がれているテーマではなく、新しいテーマに取り組みました。自分は新しいことをゼロからやるのが好きだ、ということを知りました」

入社後1 菌

医療現場やクリーンルームなど、さまざまな場所の空気をきれいにするエアフィルターをつくる事業部の研究開発課へ。配属後、わずか1年半だが、いくつものテーマを担当している。
メインテーマの一つは、大学との共同研究。ニッタのバイオ除染技術が菌を死滅させているメカニズムを研究中だ。
「農学出身といっても、“菌”の知識なんてありませんでした。ゼロから勉強を始め、続けています」 勉強は実を結びつつあり、共同研究で挙げた成果は今後、学会でも発表する。

入社後2 規格や認証

エアフィルターの研究開発においては、菌やウイルスへの効果を公的に証明してもらったり、必要な認証を得たりするために、試験機関や認証機関と折衝を行うことがある。R.Y.はそうした業務も担当。JISなどの規格の勉強を続けている。
「特に感染症対策フィルターの分野では、新型コロナウイルスの影響で、規格自体が追加され変わっている状況です。わからないことばかりですが、自分なりに調べて、上司や先輩、認証機関の方々にもお話を聞いて、一歩ずつ進んでいます」

これから 薬学、構造学

R.Y.が今後、菌やウイルスの除染というテーマで研究を続けていけば、化学・薬学の知識が求められてくる。また、具体的なエアフィルター製品の開発に携わることになれば、物理的な構造の勉強も必須になるはずだ。
「どんどん広がりますよね。日々成長していかないといけないな、と思います。たいへんですけど、入社前に想像したよりも、もっと楽しいですね」

2.機械物理学から……

バックグラウンド 機械物理学

大学院での専攻は計算流体力学。固液の混相流、例えば“水と砂が一緒に流れるときに砂の挙動がどうなるか”などを数値シミュレーションする研究をしていた。
自動車業界などへ進む同期が多い中、A.T.は、「“一つの業界だけではなく幅広くさまざまな分野で使われるモノをつくりたい”という思いと、“仕事が細分化されすぎず一人で最初から最後まで関われるような規模の会社がいい”という思いで、決めました」とニッタへ入社。

入社後1 樹脂材料

ベルト技術部に配属となり、ベルトの設計・開発に携わる。新しい製造ラインからできてきたベルトについて、張力などのテストをしたり、走らせて動的評価をしたりする業務からスタートした。
ベルトの樹脂材料を扱う中で、化学・材料系の知識不足を痛感。化学系出身の社員に質問をしたり、自分で勉強したりして、知識を増やしていった。

入社後2 電気

ベルト製品では、できあがった製品に仕様に応じて二次加工を施すことが多い。A.T.は、ベルトに走行調整用のガイドを装着する工程において、高周波の電磁波で分子を振動させ摩擦熱で溶解させて接着する設備の導入と運用を任された。
「最初から狙ったとおりうまくはいかないんです。うまくいかない原因を考えるのですが、電気の知識が足りなかったので、基礎から改めて勉強しながら解決していきました」

これから 英語力・ヒアリング力

ニッタは、顧客の“困りごと”を製品や技術で解決することで成長してきた。だからこそ、A.T.が所属する技術課の技術者にも、積極的に営業担当に同行して顧客を訪問し、製品の実際の使われ方を見たり、困りごとをヒアリングしたりする活動が求められる。
「お客様を訪問するたびに、会話力の必要性を感じます。お客様の困りごとを、もっと的確にヒアリングできる力を身につけたいですね」
また、海外の顧客を訪問する機会も増えてきている。「今後、海外の案件はもっと増えそうなので、本当に使える英語力が必要だと感じています」

3.経済学から……

バックグラウンド 経済学

大学では、経済学部で自治体の経営的課題を解決するための施策を検討・立案するゼミに所属。卒論では、自身の出身地である地方自治体に対して、活性化のための政策を検討・立案し、提案にまとめた。
就活では、いくつもの企業を訪問し、話をする中で、「一番自分らしくいられそう」と感じたニッタに入社を決めた。

入社後1 営業

ニッタは、燃料配管やエアブレーキ用のチューブ・継手など、自動車用の製品群を持っている。T.Y.の最初の配属は東京支店で、そうした自動車用製品の営業担当だった。自動車メーカーからの依頼を受けて、カタログにはないオーダーメイドの製品をつくり納める仕事だ。1年目から、自分の担当を持って営業活動をしていく。
「お客様と直接取引をするので、厳しい要求を受けることもありました。でも直接、お客様に接して要望を聞けるのは、メリットでもありました」
初めは、さまざまな業務が数多く存在する中で、どのように優先順位を付けて仕事を進めれば良いのか分からず、悩んだ時期もあったという。「とにかく目の前の仕事からガムシャラに数をこなしているうちに、仕事の流れ、進め方が身についてきましたね」

入社後2 技術開発

営業から異動した先は、なんと名張工場(三重県)の自動車用製品の設計開発部門。文系出身のT.Y.にとっては青天の霹靂だった。設計業務なので図面が描けなければ仕事にならない。
「技術系の新入社員の研修に交ぜてもらって勉強しました。不安でしたが、先輩やチームメンバーにサポートしてもらいながら、取り組みました」
営業で担当していた製品を、設計開発する側から見ることで、より理解することができたという。「ディーゼルエンジンの排気ガスを浄化するシステムの樹脂チューブ製品を改良する仕事を任され、やり遂げたことは達成感がありました」この意外な配属は、後から考えれば、T.Y.にとって大きな成長の機会になった。

入社後3 生産管理

続いてT.Y.は、同じ名張工場で、生産管理の部署へ異動。“営業”、“開発”の次は“製造”寄りの部署で、生産計画に応じて、チューブなどの原材料となるプラスチックの調達を担当した。
「プラスチックといっても、種類も量も膨大。それらがすべて頭に入っていなければ、的確な調達ができません」
原材料は世界各国から来るものもあり、原材料メーカーが寒波で停止する、海上輸送に遅れが出る、といったトラブルも頻繁に起こる。そんな中でも工夫をして調達することで、T.Y.は経験を積んでいった。「なかなか大変なことが多かったです。でも、原材料メーカーや商社と折衝したり、一方、社内では製造スタッフと相談したりすることで、人脈や視野が広がりました」

入社後4 営業

入社8年目、T.Y.は一般産業用途向けの油圧・空圧製品を販売する部門へ異動した。主として産業車両メーカーや工作機械メーカー向けに製品PRを行っている。最初に配属された自動車向け営業とは異なり、ここでは代理店を通しての販売も多く、大手顧客だけでなく、幅広い分野・顧客へのサポートが必要となる。
そんな営業で大切なのは、何よりも顧客との関係づくりだという。「多くの取引先からの依頼や要求に、一つ一つしっかり対応していく。その積み重ねで信頼関係が少しずつできていくのがうれしいですね」

これから 事業を俯瞰する力

現在、名古屋支店の営業担当であるT.Y.は、今後も担当の取引先だけを見ていればよいのか、といえばそうではない。「名古屋だけでなく、国内の他拠点や、海を飛び越え海外の拠点とも情報を共有し、ユーザーやアプリケーションの知識を深めることで、より大きな営業の仕掛けができると考えています。そうした“全体を見る力”を身につけたいですね」
T.Y.は、営業、開発、製造の仕事をしてきたからこそ、事業全体をより広く知っている。培ってきた力を発揮するのは、これからだ。

4.有機合成から……

バックグラウンド 有機合成

理学部化学科を卒業し、大学院では有機化学の研究室。「金属触媒やラジカルを使用して新しい反応を創り出す研究をしていました」
就職では、周囲の院生の多くが、研究をそのまま生かせそうな化学メーカーやタイヤメーカーなどへ進む中、H.T.は、女性が結婚や出産を経ても長くしっかり働けそうな会社という視点を重視し、ニッタへ入社。

入社後1 ポリマー

温度によって“結晶”と“非結晶”を繰り返し、粘着力が変化する機能性テープである「インテリマーテープ」の開発部署に配属となる。(インテリマーはIntelligence Polymerの略)
「それまで低分子ばかり扱ってきて、ポリマーという高分子を扱うのが初めて。その重合の仕方や分析方法を身につけることから始めました」
H.T. は、インテリマーの特徴を生かして、テープ以外の製品、たとえばモールドを作るような研究を担当。だが、最初はとまどった。「“製品となったときに、こうした物性がほしい”という話を受けて、どういう数値を出せばよいのか。そのためには、どの装置を使って、どんな分析をすればよいのか。そこから考えていくのが、当時はすごく難しかったですね」大学院とは異なる“製品化を見据えた研究”に取り組み、力を付けていった。

入社後2 分析

約1年半の産休・育休をはさみ、復職後、社内研究所的な存在であるテクニカルセンターの開発研究グループへ。テクニカルセンターは、多種多様な分析装置を所有しているため、他部署から分析を依頼されることが多い。
「熱分析など、それまで経験のなかった分析方法を身につけることができました。分析機器の導入の担当にもなり、分析について幅広く知ることができた期間でした」

入社後3 センサ

テクニカルセンターは、社内の研究所として、他の部署と共同で研究開発に取り組むことも多い。H.T.は、センサの開発グループとの感圧センサ、耐熱センサの共同開発に参加した。
「耐熱性のある材料を探して、配合させて、評価する業務に取り組みました。センサという、それまで知らなかった分野の技術系社員とチームを組んで仕事を進めていく経験ができました。また、社外の材料メーカーなどとの折衝も増えました」

入社後4 材料力学

2度目の産休・育休を挟み、テクニカルセンターのCNT(カーボンナノチューブ)の研究開発担当に。現在、この分野では、ニッタの独自技術「Namd™(エヌアムド)」を使って、幅広い分野での製品化を目指した研究開発が進められている。H.T.が担当するテーマの一つはスポーツ用品、バドミントンのラケットの用途だ。「打ったときのしなり方や、破壊時の力などを分析するので、材料力学が必要になります。大学の先生に教えてもらったり、海外の論文などで勉強したりしています」
いくつものテーマが並行して動き、関わるメンバーも増えている中、プロジェクトの管理やメンバーの教育といった業務にも取り組んでいる。

これから 量産の技術

今後、CNTの分野では、現在携わっているスポーツ用品を始め、製品化・量産化へと進む製品が出てくると期待されている。H.T.は、これまで研究開発で取り組んできたテーマに、これからは量産というステージで関わることになる。
「量産となると、考え方や取り組み方を、これまでとは大きく変える必要があります。また、新しいことを知ったり経験したりできそうです」

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