ニッタの新技術

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ニッタの新技術

Namd™(エヌアムド)とは ~ナノ分散カーボンナノチューブを炭素繊維へ均一複合化する技術~

ナノ複合化技術で新領域のCFRPへ

Namd™は、航空機や自動車など、軽量かつ高強度を要するものの材料として応用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を更に進化させるニッタ独自開発の技術です。

CFRPは、1本が直径7μ(ミクロン)以下(=毛髪の20分の1以下)という極細な炭素繊維(CF)で構成されています。

ニッタは独自の技術で、この極細な炭素繊維の表面に、鉄の20倍の強度、銅の10倍の熱伝導性を持つカーボンナノチューブ(CNT)を、ナノレベルで付着させ複合化することで、今までにない新しい材料の開発を進めています。

*ナノ=μ(ミクロン)の1000分の1

 

カーボンナノチューブ(CNT)とは?
炭素繊維(CF)とは?

Namd™の特長 〜CNTの優れた特性を十分に発揮させる技(ワザ)〜

ニッタ独自の分散技術
ニッタ独自の分散技術

●Namd™特長その1「CNT分散技術」

ニッタの分散技術は、カーボンナノチューブ(CNT)の機能低下をもたらす分散剤を使用することなく、CNTを1本1本ばらばらに分散させます。更に、CNTを切断することなく分散させる(長尺解砕)ので、CNT本来の特性を十分に活かすことができます。

 

炭素繊維への均一付着複合化技術
炭素繊維への均一付着複合化技術

●Namd™特長その2「炭素繊維への複合化技術」

カーボンナノチューブ(CNT)1本1本を、炭素繊維に均一に付着させることによって、炭素繊維の表面積が向上し、よりCNTの特性が活かされます。

Namd™の可能性 〜スポーツ用品から宇宙まで〜

Namd™搭載箇所とNamd™拡大図

●スポーツ用品での応用

スポーツ用品大手メーカーのヨネックス株式会社との共同開発により、ニッタNamd™の技術を搭載したバドミントンラケット、テニスラケット、ゴルフクラブなどが次々と商品化されています。

シャフト部に搭載されたNamd™は、強靭なしなりと復元力を生み出すことから、新たなカーボン素材として高く評価されています。

 

ニッタは、今後もNamd™技術の発現する特性を活かした材料開発を進め、軽量高強度材料としての応用分野における製品化を進めて参ります。

 

 

Namd™搭載のYONEX社製品はこちら

テニスラケットテニス
ラケット
バドミントンラケットバドミントン
ラケット
ゴルフクラブゴルフクラブ

 

 

2G-Namd™の開発 ~産業界の要望に応える進化型Namd™~

2G-Namd™は、カーボンナノチューブ(CNT)を成膜制御することで、多くの応用製品への適用を可能にしました。

 

2G-Namd™

CF表面にCNTの厚い不織布膜を形成

 

1G-Namd™

Namd™(第一世代)は、CF表面にCNTが均一に付着

 

●Namd™(第一世代)からの変更点

  • CNT膜の強化:CF表面から強固に剥がれないCNT膜化
  • CNT膜の厚み増加:CNT不織布を形成することにより厚膜化
  • CNT膜の密度制御:CNT膜密度の調整で樹脂含侵性向上

 

一般的な引抜成型装置

●産業界の様々な製法への適用

CNT膜を高強度化した2G-Namd™は、引抜成型やフィラメントワインディング成型、VaRTM成型など産業用途の各種製法に対応が可能となりました。

 

 

 

 

テクニカルセンター 開発企画グループ
TEL:0743-56-2024